自宅に「宮城県警の〇〇と申します・・」といった電話がかかってきました。
電話をとった妻の話によると、話し方や説明の仕方はいかにも警察官、
話し方も落ち着いていてびっくりするくらい本物感があったとのこと。
ただ、近所でその様な詐欺電話情報があったのと突然の電話に不信感を持ち
「念の為録音させていただきますね。」と
話したら電話を切られたそうです。
この事を店のスタッフにも話したところ、
柳澤さんの友人のところにも後日似た電話がかかって来たそうです。
私の話を思い出し「録音しますね」と言ったところ、
「あっ、詐欺なんでいいですー」と言ってすぐ切られたとのこと。
詐欺って自白しちゃうんだ・・いっそ清々しいなとすら思ってしまいますが、
そういった電話をかけてくるということは、
一定の割合でまだ騙される人がいるということなのでしょうね。
妻曰く、子供やご年配の方なら騙されるかもと思う演技力だったそうです。
今年、BMWからの勧めもあり慣れないながらインスタグラムに登録をしました。
するとここにも来るんですよね、詐欺メッセージの様なものが・・・。
それもなかなかに巧妙なんですよ。
私は主にバイクやツーリングの写真を中心に登録をしました。
そもそもプロフィールに当店の店長のアカウントだと書いてあるので、
バイクに関する、またはバイク趣味のアカウントなのは分かるわけです。
そこに対して、女性ライダーらしき人からメッセージが来るわけです。
「フォローありがとうございます」といった無難な挨拶をすると、
次々に馴れ馴れしいメッセージが送られて来ます。
距離感おかしくないか？と思い相手の情報を見ると、
公開されている画像からしてバイク乗りの女性なのはわかりますが、
直近の更新・投稿がない上に文面もどこかおかしな日本語を使っています。
まるで機械翻訳した様な不自然さ。
例を挙げると、私のバイクの写真に対して
「かっこいいコーヒーレーシングカーですね」とメッセージが来ます。
おそらくカフェレーサーを機械翻訳で日本語にしたのでしょう。
海外のユーザーからそう言ってもらえるのならば悪い気もしませんが、
いかにも日本人を装ったアカウントから来るのは不自然。
外国人による詐欺ではないかと思い、こんなこと書いてくるやつがいるんだよ・・
とセールスの昌山君に話したところ
「それ詐欺ですよ、日本語変だねとかいうと実は〇〇人で、
今度日本に遊びに来るとか言ってきますよ・・」とのこと。
何で先の展開まで知っているんだよ・・・とも思いましたが・・・さては・・・。
不自然な日本語の迷惑メールだけではなく、
SNSを使い共通の趣味の話題を織り込みながら機械翻訳までして
詐欺メールを送ってくるとは驚きます。
1件だけではないので、組織的に行われていて時々騙される人がいるんでしょうね。
今一番功名だなあと感心しているのが、東大出の美容外科医兼、取締役の女性ライダー。
病院も実在しているうえに定期的にSNSが更新されており、
投稿内容から日本でバイクに乗っているのは間違いなく、
日本語にも全く不自然さがありません。
これはその他大勢の怪しいアカウントとは違うなと思いつつ、
見ず知らずの私にいきなり馴れ馴れしいメッセージを送ってくる点は不自然極まりない。
そこで実際にバイクに乗っている様に見えるSNSの画像自体をキーにして検索をかけてみました。
するとですね、ヘルメットを被っているが故に顔はわからないものの、
同じ画像をUPしている別人が居るんですよ・・・。
「怖っ。」
つまり実際に存在する女性ライダーのSNS画像を使い、
赤の他人が架空の人物を作って成りすまし、、
バイクが趣味のオジサンと親密になり詐欺を仕掛けようとしているわけです。
これがまた最初の取り入り方が上手いんですよ、
「暖機運転についての質問」だとか、
お父さんが乗っていた4気筒のバイクにあこがれて4気筒のバイクに乗っているという設定から、
子供のころお父さんのバイクに跨っている写真というのを見せてきて、
このバイク「何という車種かわかりますか？」とか聞いてくるわけです。
それがまたYAMAHAのZEALだもんですから、
マニアックなところついてくるなあもう・・「ZEAL」って答えたくなっちゃうじゃないですか。
この脚本考えているのは同世代のオッサンだな・・と推測しますね。
そして一緒にお酒飲んだら話はずんじゃうんじゃないかしら・・。
まあ詐欺は詐欺だから許せませんし、返信するつもりはありませんが、
いやいっそわかった上で、金銭を要求されるまでの間会話をするのは面白いかもしれません。
AIと会話するよりは人間性があるでしょうし、詐欺を行う犯罪者のリソースを割いてやるわけですから。
普通の精神状態であれば大丈夫なはずですが、
心が弱っている方、仕事にお疲れの方、
騙されないように注意してくださいね。
店長 市東
