R1300GS 自腹でインプレッション

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私市東、近年サーキットエクスペリエンスで使う車両が無く困っていたのですが、
ようやく漢のフルローンにてR1300GS購入してしまいました。
「借金は穴埋めだけど、ファイナンスは運用なんです。」という
BMW JAPANのKマネージャーの悪魔の囁き(笑)に乗ってしまいました。

本当はこのタイミングで新たに車両を購入するつもりは全く無かったんです。
家計的にも余裕ないですしね。

しかし、仕事として試乗する度に乗り味に驚き、
その感動得をお客様に紹介している内に自分で自分に営業してしまったんでしょう。

買うつもりは無かったのに、試乗してしまったが為に
予定外に買ってしまった車両は人生で2台目。

年齢も50代になりまして、どうせ乗るなら早めにと思った次第です。
別の車種になりますが、古くからお付き合いのある同い歳のお客様がお乗り換え下さったり、
同僚の昌山君も乗り換えたりとかが後押しになっちゃいました。

発売時はシート高や足つきの良さに目が行きがちでしたが、
実際に試乗して、高速道路、ワインディング、路面の悪い所等、
体験するほどに乗り心地に感動しました。
サスペンションが良く動くんです、動きすぎると言っても良いかもしれません(笑)
そしてワインディングでの、
何CCの何のバイクに乗っているのかわからなく軽さにノックアウトされました。


さて先月に購入はしたものの忙しく、
初乗りが5月12日のサーキットエクスペリエンス。

BMW Motorradの推奨する慣らし運転は、
「カーブが多く、なだらかな坂のある道」で行う様にとのことですので、
袖ヶ浦フォレストレースウェイは割とうってつけとも言えます。
5000回転の制限を守れれば…なのですが・・・。
慣らし運転を兼ねて乗って来ましたので、
R1300GSの感想を紹介します。

まず走行会に使用する方に一つ注意点を、
FCW衝突警告制御付き車は走行前に警告をカットする事をお忘れなく。
また、サーキットは舗装状態が良いのでサスのストロークスピードを調整するダンパー制御は、
ダイナミックがお薦めでしょう。

サスの動きが早いROAD設定は、
路面の悪いワインディングでフワッと最高の乗り心地を与えてくれますが、
加速減速の大きいサーキットではちょっと動きすぎます。
ボタン一つで変更が出来るのは便利ですね。

R1300GSでも採用されているテレレバーというフロントサスペンション、
不要な姿勢変化を抑え、乗り心地、ショックの動き、ブレーキング時の安定感が抜群です。
一方で、ブレーキングの際に通常のテレスコピックフォーク車と逆に、
フォークが寝て曲がりにくくなります。
代わりに立ち上がりでアクセルを開けた際に走行ラインが膨らみにくい特性があります。
テレレバー車を所有するのは10年ぶりくらいで、
サーキットで乗るのは初めてです。
電子制御サスのせいでしょうかR1300GSの新型テレレバーは、
昔のものに比べ減速時も加速時も両方姿勢変化が少ない様に感じました。

走ってみての印象は、「とにかく安心!」
比較対象がR100RSなので当たり前ですけれども、
ブレーキは良く効くし、立ち上がり加速も気持ちいい。
コーナーへの侵入はテレスコピック車の様には行きませんが、
オンロードスポーツバイクとして充分楽しめます。

オンロード、オフロード、ロングツーリング等、
それぞれに特化したマシンには当然適いませんが、
1台で全てに必要充分に応えてくれるバイクではないでしょうか。
別のディーラーの方もR1300GSで走っている方がおりまして、
まあライディングが上手い。
次回はあれくらい乗れるようになりたいですね。

実は走行1本目に少し路面が濡れていまして、
実際に作動はしませんでしたが減速も加速も電子制御サポートの
安心感がありがたかったです。


今回の走行会でタイヤの慣らしはばっちり終わりました。
新車装着タイヤでも充分グリップしますけど、
完全オンロードタイヤでも走ってみたいです。

さて、普段サーキットを走ると帰りの運転で両足が攣ってしまうのですが、
ポジションの楽なGS、もしかしたらと期待したものの、
サーキットライディングはやはりスポーツでした。
距離にして170キロの走行で、今回も両足攣りました。
これはもう老化かただの運動不足ですね。

体力づくりがてら早く慣らし運転を終わらせて、
また走ってみたいと思います。